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腱鞘炎について
腱鞘炎の特徴・要因・症状
腱鞘炎の特徴
腱鞘炎というのは、炎症が腱鞘と腱の間に起きているものです。
腱は腱鞘の中を普段は通っていますが、指を曲げる際は普通はスムーズに動きます。
炎症がこの部分に起きていれば、腱鞘がスムーズに動かなくなります。
このような場合に痛みを感じるようになります。
腱鞘炎の要因
関節の使い過ぎが、主な腱鞘炎の要因です。
腱鞘と腱を使い過ぎると、摩擦がこの間に起きて炎症が発生してしまいます。
ペンをよく使う漫画家や作家などや、家事をするために手をよく使う主婦などは、よく腱鞘炎になります。
また、女性の場合は、更年期などのようにホルモンがアンバランスになる場合なども、よく腱鞘炎になるため注意しましょう。
負荷が個人の筋肉にかかり過ぎるような動きを継続すると、腱鞘炎の要因になります。
腱鞘炎を防ぐためには、長時間何かの作業をする際は休みを定期的に取って、腱鞘と腱に負荷があまりかからないようにすることが大切です。
足や手などの関節が痛くなった場合は、作業を一時的に止めて休みましょう。
もし、腱鞘炎になった場合は、自然に治るのを待つのも一つの方法ですが、確実なのは炎症を抑制する注射を病院で打ってもらうことです。
また、症状が何回も繰り返して現れるような場合は、手術が必要になることもあります。
そのため、症状が軽いうちに治すことが必要です。
腱鞘炎の症状
腱鞘炎は、入力をキーボードで行う仕事をする人などのように継続して決まった関節を使い続けたり、関節炎になったりした場合に多く発症します。
腱鞘炎の場合は、症状が段階を経て悪くなっていくということではなく、痛みが現れるまでの期間が長いのですぐに症状は現れません。
腱鞘炎になる前には、手を上手く動かすことができない、痛みは無いが腫れが手首に現れる、だるく動かすと感じる、などというような症状が現れます。
初期の腱鞘炎の場合は、手首や指を使っている際に不快な感じがする、痛みが瞬間的にあるが、痛みが次の瞬間に無くなっている場合がある、痛いところはあるがどこが具体的に痛いか分からない、などというような症状が現れます。
症状が悪くなってくれば治療してもまた発症するようになるため、可能な限り治療を初期の段階で行う必要があります。
また、中期の腱鞘炎の場合は、押すと痛いというようなところがはっきりして、継続して痛みや不快な感じも現れるようになって、普段の生活においても影響が現れるようになります。
ほとんどの場合は、腱鞘炎であると初めてこの段階になって分かります。
末期の腱鞘炎の場合は、神経痛が起きたり、血液の流れが悪くなって痛みを感じなくなったりして、手術することも必要になります。
腱鞘炎の診断と検査
腱鞘炎を診断する際は、まず触診や問診を行います。
また、超音波検査を行って、直接腱の腫れや関節の動きを観察することもあります。
最近は、色で炎症の程度を確認することもできます。
組織の硬さを調べる「エラストグラフィー」という特殊な超音波検査を行うと、硬いところは青く表示され、軟らかいところは赤く表示されます。
そのため、青くなっている箇所があれば、硬いところであるため腱鞘炎の疑いがあります。
腱鞘炎の治療法
腱鞘炎を治療する際は、負担を手首にかけないことが大切です。
そのため、テーピングを手首にしたり、専用のコルセットを着けたりするなどして治療します。
これでも治らない場合は、患部を冷却スプレーや湿布で冷やすようにします。
温めるのも効果が期待できますが、筋肉が固くなっているので柔らかくすると、痛みがかえって増す場合があるので注意しましょう。
お灸すると治ることがあります。
お灸を手首にすると非常に熱くなりますが、効果が最も期待できる治療法とされる場合があり、整骨院などで受ける人も多くなっています。
これ以外にも、マッサージすると治ることもあり、簡単に自分でもできるので非常におすすめです。
しかし、重い症状の場合は、効果がこのような治療法では期待できなくなります。
腱鞘炎の場合は、傷ついた組織を腱鞘を切開して除去する手術が必要なこともあります。
腱鞘炎の疑いが分かった際には、手首を使い過ぎないようにして、不快な感じが継続するような場合は医師に診てもらって、治療を的確に行いましょう。
腱鞘炎の予防
腱鞘炎の場合は、手首を使い過ぎることで発症する場合があります。
そのため、腱鞘炎を予防するためには、普段の生活において負担を手首にあまりかけないことが大切です。
腱鞘炎になる要因としては、デスクワークをしたり、ピアノを弾いたりすることが挙げられます。
普通の生活を送っていると誰でも腱鞘炎になるため、デスクワークなどでちょっとでも手首を使い過ぎる心配があるような場合は、手首を使い過ぎないように注意しましょう。
腱鞘炎を予防するためには、このようなことに注意しましょう。
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