性依存症とは
ムラムラした感情を抑制できずに特定の行為に及んだりすることもありますよね。しかし、性的な行為自体が問題になることはほとんどありません。
特定の性的な行為をすることで社会的、精神的、経済的なリスクが生じたり、人間関係に影響を及ぼすことが問題なのです。
それが性依存症と呼ばれるものです。
性依存症では性行為(セックス)に依存する方が多いため「セックス依存症」とも呼ばれますが、それだけではなく、強迫的な自慰行為も性依存症に含まれます。
性依存症はWHOの国際疾病分類で「強迫的性行動症」という病名で診断されます。
以下にあげる特定の性的行動を繰り返すことで人間関係が悪くなったり、借金などの経済的な問題が起こったりするものが性依存症です。[1]
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不倫
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風俗通い
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AV・ポルノ動画の閲覧
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マスターベーション
これらの行為がただ好きなだけで、周囲に影響がなければ問題ありません。
しかし性依存症の場合は、行為をすることに執着・固執し、それによって不利益な状況になるとわかっていてもやめられないという状態になっています。
この病気は「女性なら男性を受け入れて当然だ」という女性に対する「認知の歪み」や、子どもに対する「性的関心」が強いと犯罪行為につながりやすいと言われています。[2]
性依存症の特徴とは?セルフチェックしてみよう
性依存症には特定の診断方法がありません。
そのかわり、以下の特徴をセルフチェックとして実施される場合が多いです。該当する項目が多いほど、性依存症の可能性は高くなります。
自分や大切な方はどうなのか、確認してみましょう。[3]
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性的な思考や行動に関して、誰かの助けが必要と感じている。
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性的行動を隠すため、嘘をつくことが頻繁にある。
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性的な思考や行動をしているときの方がリラックスでき、その行為ができないと、ストレスや不安、感情が不安定になったりする。
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性的な思考や行動を制限したいと感じることがあるが、衝動を抑えることができない。
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長時間、執着して取り組んでしまうことで、それ以外のことをおろそかにしている。
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性的な思考や行動を行うために、頻度やリスクが高まっている。
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性的な刺激があると、物ごとの優先順位が逆転してしまう。
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性的な思考や行動のせいで、集中力や仕事の能率などが低下している。
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性的な思考や行動のことが常に気になってしまう。
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不安や孤独感を和らげるために性的な思考や行動を用いる。
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性的な思考や行動のあと、罪悪感や自責の念を抱き、落ち込んでしまう。
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性的関係を持つ相手を次々と変えている。
引用元:性依存症|大船心療内科 ”
性依存症の可能性が高まった場合は、依存症を取り扱う医療機関や相談窓口に一度相談することを検討してください。
性依存症とは異なる「性嗜好障害」の症状とは
性依存症と混同されがちなものに「性嗜好障害」があげられます。
性嗜好障害は性依存症と同様に性にまつわる病気の一種ですが、性依存症とは異なります。
性嗜好障害の症状は以下の行為を行うことで性的興奮を感じることです。[4]
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盗撮(窃視障害)
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痴漢(窃触障害)
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露出(露出障害)
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下着窃盗(フェティシズム障害)
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小児性愛(小児性愛障害)
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覗き(窃視障害)
これらのほとんどが犯罪行為にあたります。
性嗜好障害は、法に触れるとわかっていながらもやめられない依存状態に陥っていることが特徴です。
性依存症になる原因
性依存症は、強すぎる性欲をコントロールできない人がなると思われがちですが、実は性欲の強さはほとんど関係ないと言われています。
性依存症になる原因はもっと複雑で、複合的に要因が絡み合っています。
幼少期のネガティブな家庭環境
性依存症に陥った方の共通点としてあげられるのは、幼少期のネガティブな家庭環境です。
子どものころのネガティブな経験は一生の心身の健康に影響を及ぼしかねません。
その経験が、見捨てられることへの過剰な不安、低い自己肯定感、自殺傾向や自傷行為のエスカレートなど、生活全般に悪影響を与えることも稀ではありません。[5]
具体的なネガティブ事象は以下の通りです。[6]
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虐待(性虐待を含む)
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育児放棄(ネグレクト)
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暴力
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依存症をもつ家族の存在(アルコール、薬物、ギャンブルなど)
いずれも無償で親の愛情を受けるべき時期に愛情を受けられなかったことが影響しており、複数の「小児期逆境体験」が複雑に関係しています。
安心・安全な家庭環境で育つことができなかった場合、見捨てられることに過剰な反応を示したり、自己肯定感が低くなる傾向があります。
もちろん幼少期にネガティブな家庭環境で育った人のすべてが性依存症になるわけではありません。
しかし、こうした家庭環境で過ごしてきた方は性行為で相手から求められることで「必要とされている」と強く感じることがあります。
「誰かに必要とされたい」という強い思いが性依存症を発症させてしまうのです。
性的嫌悪感
性的嫌悪感が逆に性依存症につながるケースもあります。
これは、性被害を受けた被害者が「自分は汚い存在だ」「こんなことになって自分には価値がない」と自暴自棄になってしまい、不特定多数の相手と自傷行為のように性行為を行うようになる、ということです。
このように自傷的に性行為を繰り返すことで性依存症に陥ってしまいます。[5]
刺激的なプレイ
より刺激的な快楽を追い求めた結果、性依存症になってしまうケースです。
経験が豊富な方ほどなりやすい傾向にあります。
それだけではなく、恋人との性行為によりそれまで知らなかった快楽を知ることがきっかけとなって発症する方も少なくありません。[6]
恋愛依存症の延長
恋愛依存症とは、恋愛や交際に対して異常な執着心があり、それが日常生活に影響を及ぼす依存症のことです。
特に女性に多いとされています。
恋愛をしていない、心が満たされるようなパートナーがいない状態に強い不安を抱くのが特徴です。
こうした不安定な精神状態を正常に保つために、特定の行為つまりは性行為に依存してしまう傾向があります。[6]
性依存症はドーパミンが関係している?
ドーパミンという名前を聞いたことがあるでしょうか。
ドーパミンとは、脳から放出される「快楽物質」と呼ばれる神経伝達物質のことです。
人間の体は特定の対象物を目の前にすると、脳から快楽物質であるドーパミンが分泌されることで中枢神経が興奮し、快楽や達成感などの感情として現れます。
こうして脳が快楽を学習すると「もう一度その感覚を味わいたい」と思うようになります。つまり、ドーパミンは脳にとってごほうび(報酬)なのです。
そして脳内に「報酬回路」が出来上がり、さらに大きな快楽を手に入れようと感じます。[7]
このドーパミンの反応は一般的にも起こるもので、依存症患者特有の現象ではありません。
ではなぜ依存症になってしまうのか。
それは、以下の2点が関係していると考えられています。[7]
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現代のストレス社会
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現代人の自己肯定感の低さ
ストレス社会が依存症を生み出している
ドーパミンは、正常であれば分泌されすぎることはありません。
しかしストレス下ではドーパミンへの耐性が生まれてしまい、もっと強い刺激でないと興奮しなくなってしまいます。
脳が常に快楽をもとめるようになり、それが延々と繰り返されることになります。
この欲求を自分でコントロールできなくなった状態が、依存症です。
現代のストレス社会ではこうした現象が起きやすくなっています。
自己肯定感の低さ
依存症患者に限らず、現代人は自己肯定感が低すぎると言われており、それは成功体験を得られづらいことが要因です。
その自己肯定感の低さが、性依存症やそのほかの依存症を引き起こします。
依存症の根底にあるものは精神的不安定さや自己評価の低さなどのネガティブな感情です。
現代社会はそうしたネガティブな感情を生みやすい環境と言えます。
成功体験はドーパミンを活性化させますが、それが得られづらくなると他のところで快楽を得ようと脳がはたらきます。
その矛先が、アルコール、ギャンブル、性欲などへ向いてしまうと依存症になりやすくなる、という仕組みです。
性依存症と発達障害(ADHDなど)の関係は?
依存症になる原因として大半は幼いころのネガティブな家庭環境があげられますが、一方で発達障害の二次障害も原因としてあげられています。
なかでもADHD(注意欠陥多動性障害)の方は、脳の構造の特徴としてドーパミンの分泌が少ない傾向にあります。
そのため、何かに依存することで無理やりドーパミンを活性化させようと無意識に行動してしまうと考えられているのです。[8]
依存対象は人によって異なり、性依存症となる可能性も大いにあり得ます。
性依存症はうつ病や双極性障害(躁鬱病)などの精神疾患と関係があるのか?
精神疾患のすべてが性依存症と関係しているわけではありませんが、双極性障害の場合は少し異なります。
双極性障害は「躁鬱病」とも言われ、躁状態とうつ状態を繰り返す障害です。
双極性障害には「性的逸脱行為」と言われる本来のその人なら絶対にありえない分別のつかない行動をとる特徴があります。
躁状態のときに起こるもので、露出の多い服装を着る軽度なものから、浮気をしたり複数の方と性行為を行ったりするものまでと、内容は人それぞれです。
性依存症と似ていると感じた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、双極性障害による性的逸脱行為は躁状態に限って起こることで、躁状態の治療をすればその行為は落ち着くことがほとんどです。
これが性依存症との大きな違いになります。[9]
上記のことから、性依存症と双極性障害による性的逸脱行為は似て非なるものであることがわかりました。治療をする上で、これらの鑑別はとても重要になります。
「性的逸脱」という言葉は双極性障害のほか、パーソナリティー障害や摂食障害、認知症などで使われることがあります。
性依存症は専門病院での治療を必要とするのか
必ずしも病院での治療が必要かと言われたらそうではありません。
ただし、依存症の回復は自分の意思だけでは非常に困難であることを覚えておきましょう。
また、性依存症でも薬物治療が有効であるケースがありますので、診断を受けるためにも一度は専門医療機関を受診することをおすすめします。
性依存症が疑われたら心療内科を受診しましょう
性依存症が疑われたら、心療内科を受診しましょう。
しかしアルコール依存症などと比べると性依存症は認知度も低く、専門的な治療を受けられることが少ないのが現状です。
以下のサイトで性依存症の治療をしている病院やクリニックを検索できます。
後述する自助グループも一覧となっていますので、参考にしてください。
性依存症の治療をしている病院・クリニック・自助グループの一覧|性依存.com[10]
性依存症から脱却するために|治療方法
依存症の治療の目標は、「やめ続けること」です。
依存症は完治がとても困難で、いかにムラムラとした衝動を抑制できるかがカギとなります。
以下が性依存症の主な治療方法です。
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薬物療法
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自助グループの活用
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カウンセリング(認知行動療法)
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自己肯定感を高めること
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ほかに熱中できるもの探すこと
ひとつひとつ解説していきます。
性依存症の治療①性依存症の治療薬
さまざまな依存症があるなか、唯一治療薬が存在するのはアルコール依存症です。
性依存症を含む依存症のほとんどは、直接治療する医薬品が開発されていません。
しかし、ムラムラとした感情や衝動性を抑制したり、強迫観念を和らげることができる医薬品が効果的なケースがあります。
その際に用いられる薬剤として以下があります。[6]
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抗うつ薬(抗不安薬)
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精神安定剤
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抗精神病薬(向精神薬)
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気分安定薬
通常は、薬物療法単独で治療を進めることはありません。
カウンセリングなどの精神療法の併用や自助グループへの参加をして治療にあたります。医師とじっくり話し合いながら治療を進めていきましょう。
性依存症の治療②性依存症の自助グループの活用
依存症を自分の意思だけで克服することは非常に難しいです。
そこで支えになってくれるのが自助グループです。他の依存症と同様に、性依存症にも自助グループが存在します。
自助グループに参加することで、依存症の特徴や治療方法などの理解を深めることができ、体験談を聞くことで自身の再発予防の参考にもなります。
なによりも、お互いの経験を共有することで自身が置かれた状況を把握しやすくなり、治療に向き合う姿勢が生まれやすくなることが自助グループの最大のメリットです。
性依存症の自助グループを以下に記載します。[11]
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SA(セクサホーリクス・アノニマス)[12]
自分の性的な思考や行動に問題があると考える方たちの自助グループ -
SCA(セクシュアル・コンパルシブス・アノニマス)[13]
強迫的性行動症(性依存、セックス依存)からの回復を目指す -
S-Anon(エサノン)ファミリーグループ[14]
家族やパートナーに性的な問題行動がある方々の集まり
性依存症の治療③カウンセリング(認知行動療法)
性依存症の治療の3つ目は、主にうつ病患者などで行われることが多い認知行動療法です。
認知行動療法は、問題となっていることを具体化し、考え方や行動を自分の力で少しずつ変えていくことで解決を目指すという精神療法(カウンセリング)の一種です。
性依存症者や性犯罪者の多くには「女なら男の性欲を受け入れて当然だ」という認知の歪みや、女性観の歪みが認められます。[2]
こうした認知の歪みを依存症患者が客観的に自覚することが治療の第一歩になります。
性依存症の背景には、強いストレスや不安、孤独感などのネガティブな感情があることが多いです。
それらを客観的に意識できるようになることで、性依存症からの回復が期待できます。[6]
性依存症の治療④自己肯定感を高めること
他の依存症の治療方法と同様に、自己肯定感を高めることが性依存症から脱却できる方法のひとつです。
性依存症では自分の存在価値を低く捉える傾向があります。
ありのままの自分を認めて好意的に捉えることができるようになれば、その自己肯定感の低さを改善することが期待できます。
そうすることで、自暴自棄になって自傷行為的に特定の性的な行動へ走るといったことがなくなるでしょう。
日常生活の中にほんの小さな幸せを見つけるだけで、何か新しい試みをする必要はありません。
文句や愚痴をこぼしたり、何かに熱中したり、向上心を高める必要もないのです。
少しずつポジティブな考えができるようになったら、その思考を自分に向けてあげましょう。
おのずと自己肯定感を高めることができるようになっているはずです。[6]
性依存症の治療⑤他に熱中できるものを探すこと
なかにはどうしても現在の状況に満足できない方もいるでしょう。
そんなときは、特定行為以外で熱中できるものの存在が効果的です。
読書やスポーツ、資格取得のための勉強など、自分の興味のあるものから探してみるのがおすすめです。
ただし、ギャンブルやアルコールなどは依存症を招きやすいことがわかっていますので、避けるようにしてください。
性依存症に限らず、依存症の場合は生活圏の視野が狭くなりやすい傾向にあります。
その視野を少し広げてあげて、性依存症から脱却できる確率を高めていきましょう。
性依存症の治療のポイントは「主体的であること」と「再発防止」
性依存症の治療は完治を目指すものではなく、繰り返さないように自分自身の性欲をコントロールすることが目的です。
そのポイントのひとつが「主体性」です。
まず「今日からやめよう」という主体的な覚悟をもちましょう。何事も自主的に行うことで「やらされてる感」がなくなり、自分の行動に責任を持つようになります。
また、依存症者は「自分が依存している状態は問題ではない」「自分よりひどい人はたくさんいる」と自分に起きている問題から目をそらす傾向があります。
それを回避するために、今起きている問題と自ら向き合うことが重要です。
依存症の治療に重要なポイントのもう一つは「再発防止」です。
繰り返しになりますが、性依存症は完治が難しいと言われています。やらないことを続けるためには、再発を防止するための対策を考えなければなりません。
最も効果的なのは、同じ問題を抱えた仲間と共有すること、つまり自助グループの活用です。
先述した方法を実践しながら主体的に目標を決めながら、再発防止に努めることがとても大切です。
性依存症の家族やパートナーがいる方へ|知っておきたい「共依存」
依存症は周囲の方や専門の方の協力なしに克服することは非常に難しいと繰り返しお話ししてきました。
そこで力になってくれるのが家族や知人です。
ご家族や大切な方が性依存症になり、なんとか力になりたい、支えたいと思う方がほとんどでしょう。
一方で、知っておかなければならないのは「共依存」という状態です。
共依存とは、依存症患者に必要とされることに存在価値を見出し、お互いが依存し合う状態のことを言います。
要するに、依存されることに依存する状態のことです。
性依存症の場合、「夫の性欲を女性である妻が受け入れるのは当然である」「夫の問題行動は妻が性欲を満たせなかったためである」といった女性を性のはけ口として捉えるような誤った認識を妻が持ってしまうことで、容易に共依存の状態ができやすくなります。
当然、夫も依存症の本質と向き合うことができなくなり、回復から遠ざかることになるでしょう。[5]
このように当事者以外の方が問題を肩代わりしてしまうことで、当事者が自分の問題に気づきにくくなります。
大切な方が苦しい思いをしている以上、どうにかして助けてあげたいと思うのは普通の感情です。
共依存を未然に防ぐのは簡単なことではありませんが、毅然とした態度で支えることが共依存に陥らないために大切なことです。
もし共依存の状態にいち早く気づくことが出来たなら、それぞれが自分の問題に向き合い、「どう生きていくのが自分らしいのか」を考えてみましょう。
それがお互いにとって最も大切で、治療のステップの第一歩になります。[5]
性依存症の相談窓口
性依存症の相談窓口は自治体が設置する精神保健福祉センターや保健所で受け付けています。[11]
匿名で相談することが可能です。
精神保健福祉センター
精神保健全般の業務を担う施設です。
各都道府県に1か所設置されている公的な相談窓口で、アルコールや薬物、性などにまつわる相談を受けたり心のケアを行ったりしています。
悩んでいる本人だけでなく家族や知人なども相談が可能です。
全国の精神保健福祉センターのリンクはこちらです。参考にしてください。
保健所
管轄する地域住民の健康推進や疾病予防などを目的に活動する施設です。
精神保健福祉センターと同様に、ほとんどの保健所で精神保健福祉相談を行っています。医師や保健師、精神保健福祉相談員などの専門スタッフが相談に応じてくれます。
最寄りの保健所はこちらから検索してください。
よくある質問
欲求不満を直す方法はありますか?
欲求不満とはさまざまな人間の欲求を適切に解消できない状態を言い、フラストレーションとも呼ばれます。
これを解消するには、以下の方法があげられます。[17]
自分に合った方法を見つけましょう。
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リラクゼーション(マッサージ、アロマの使用など)
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ややハードな運動
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甘いものを摂取
欲求不満が続くとどうなる?
欲求不満が続くとストレスが蓄積して、心身に影響を与えます。
欲求を押し殺しすぎると強いストレスから「こころの病」になってしまうケースもあります。
逆に欲求不満を過剰に解消しようとすると、ストーカー行為や窃盗などの犯罪行為をしたり、特定のものに依存しやすくなったりと周囲を巻き込む問題に発展しやすいです。
これはドーパミンの分泌が関係していると考えられており、強いストレスによりドーパミン耐性があがり、より強い刺激を求めている状態にあたります。[7]
「ムラムラする」とはどういう意味ですか?
「ムラムラする」とは性欲を表す言語のひとつで、「性欲を解消したい」という感情の表れです。
依存症の特徴は?
特定のものや特定の行為が周囲に影響していることを理解しつつも、「やめたいのにやめられない」状態が依存症の特徴です。
性欲が強い、ムラムラが抑えられないと思ったら念のために。
性依存症は日本での認知度もまだ低く理解されがたい病気で、専門治療を行っている医療機関も多くありません。
しかしそのほとんどの方は性にまつわる非常にデリケートな内容であるため、相談できずに苦しい思いをしています。
性依存症は、行為がエスカレートすると、本人のみならず近親者や周囲の方にも大きな影響を与えます。
自分や大切な人が心身ともに健康でいるためには勇気のいる行動も必要です。
自分もしくは大切な人が性欲が強いと感じたり、ムラムラとした衝動を抑えるのが大変だと思ったら、念のためにまずはセルフチェックをしてみましょう。
その結果、性依存症が疑われたら、まずは相談窓口の活用を検討してください。
正しい知識・正しい行動で、心と体を守っていきましょう。
参考文献
[3]性依存症|大船心療内科
[5]自分や大切な人が「セックス依存症」かも?と思ったら|HELiCO
[6]性依存症(セックス依存症)とは?原因や治療方法を解説【医師監修】|新橋ファーストクリニック
[8]性依存症~やめたくてもやめられない人へ|障害者.com
[9]双極性障害、躁状態の性的逸脱行為がコントロール困難。どうしたらいい?|さくらこころのクリニック
[10]性依存症の治療をしている病院・クリニック・自助グループの一覧|性依存.com
[16]保健所管轄区域案内|厚生労働省