心療内科を受診するのはどんな時?
悩んでいたり落ち込んでいたりすると、自分が心療内科を受診する状態かどうか判断がつかない人もいるかもしれません。
ここでは、心療内科を受診する目安について紹介します。具体的には以下のような状態です。[1] [2]
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心の不調:1日中気分が落ち込んでいる、何もやる気が起きない
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身体の不調:動悸、頭痛、めまい、息切れ、腹痛、下痢など
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睡眠の不調:夜眠れない、昼夜逆転、1日中眠気が続く
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食事の不調:食欲がない、おいしく感じない、食べ過ぎてしまう
このような症状が目安として2週間以上続くようであれば、受診を考えましょう。
「このくらいで受診していいのかな?」と悩む必要はありません。受診が遅れるほど、つらい日々が続いてしまい、心身が疲弊していく……という悪循環に陥ってしまいます。
早めにご自身のSOSに気付いて、受診することが大切です。
心療内科の初診予約の取り方は?
心療内科の病院やクリニックは、ほとんど完全予約制です。
初診の予約方法は、電話とWeb予約とがあります。ここでは、予約の方法や予約前に準備しておくことを紹介します。
心療内科の予約を当日したい場合は電話予約で
心療内科の予約を当日にしたい場合は、電話予約がおすすめです。
Web予約で枠が空いていない場合でも、キャンセルで空きがあれば受診できる可能性があります。
心療内科の予約の電話ではなんて言えばよい?
初めて心療内科へ連絡をする時は緊張しますよね。何を伝えればよいか事前に分かっていれば準備ができるので、緊張を和らげることができるでしょう。
以下の項目を参考に、伝えたいことをメモしてから電話をかけましょう。
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心療内科を受診したいこと
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希望日時(複数の候補日を決めておく)
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名前
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連絡先
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相談したい内容(いつから、どのような症状があるか)
心療内科の予約が怖い人はWeb予約を!本人以外の家族でも予約できる
心に不調を抱えていると、電話で話すこともストレスになりますよね。
Web予約であれば、会話する必要がないため予約へのハードルを高く感じる人におすすめです。希望する病院がWeb予約に対応しているか確認してみましょう。
また、本人が予約できる状況にないかもしれません。そのような時は、本人以外の家族でも予約できます。
本人以外であれば、本人の状況や困りごとを客観的に把握できていることもあるため、詳細な症状を伝えられるかもしれません。受診の際は付き添ってもらうのもよいでしょう。
心療内科再診時の予約の取り方は?
心療内科の再診予約の取り方は、受診が終了した後、窓口で次回診察日を決めるのが一般的です。
先の予定が立たず、その場で予約できなかった場合は、後日電話やWebで予約をします。
医療機関ごとに対応が異なるため、自分の通う病院やクリニックがどのようにしているか、確認しましょう。
心療内科は予約なしで行ける?
心療内科の診察は、問診が主になります。一人ひとりの患者さんと向き合う時間をとるため、完全予約制のところがほとんどです。
予約していくと待ち時間も少なくなるため、必ず予約してから受診するようにしましょう。
心療内科受診時に聞かれること[3] [4]
心療内科を受診した際、どのようなことを聞かれるのでしょう?
具体的には以下のようなことを聞かれることが多いようです。
踏み込んだ質問をされる場合もありますが、いろいろな視点から診ることが大切なため、答えられることは正直に答えましょう。
ですが、どうしても話すのがつらい場合には無理をしないでくださいね。
初診で話せなくても、2回、3回……と診察を重ね、信頼関係が築かれてからじっくり話を聞いてもらうこともできますよ。
いつから、どのような症状があるか
具体的にどのような症状があり、どのようなことに困っているか伝えましょう。また、いつからその症状が現れているか、きっかけとして思い当たることがあればあわせて伝えます。
食事や睡眠はとれているか
心に不調を抱えると、食事や睡眠に影響が出ることが多くなります。自律神経を整えるために食事や睡眠を整えることは重要なので、正直に現状を話してみてください。
仕事や家族、交友関係
仕事や家族、交友関係について聞かれることがあります。現在の状況だけでなく、過去の人間関係が影響していることもあるため、これまでのことを振り返りながら話してみましょう。
心療内科が予約いっぱいで予約取れないのはなぜ?
ここまで、心療内科の予約方法について解説してきました。しかし、心療内科を受診しようと思っても、予約がいっぱいで受診は1ヵ月先、ということも。
どうして心療内科は予約が取りにくいのでしょう?その原因を解説します。
精神疾患を患う患者が多い
2022年の厚生労働省の調査によると、精神疾患を抱えている患者は約420万人。そのうち外来患者は約390万人とされています。
15年前と比較し、躁うつ病を含む気分障害の外来患者数は約1.8倍にも増加しています。[5]
医師の数が不足している
2020年の厚生労働省の調査によると、心療内科に従事する医師の数は885人。これは、医療施設で働く全医師の約0.3%に過ぎません。[6]
このように、精神疾患を患う患者の数は増えている一方で、その受け皿となる医師の数が足りていないため、心療内科の予約がなかなか取れない状況が生まれているのです。
心療内科の予約取れない場合はどうする?
なかなか予約が取れない心療内科ですが、そのまま放置していると心の不調が悪化し、回復までに時間がかかってしまいます。
ここからは、心療内科の予約が取れない場合に取るべき行動を3つ紹介します。
心療内科の予約取れない|内科受診もおすすめ
こころの不調が実は、身体の不調から来ていた、ということがあります。心療内科の予約が取れない場合、先に内科を受診することも考えてみましょう。
具体的には、以下の病気でも、抑うつ症状が現れることがあります。
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甲状腺機能低下症
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クッシング症候群
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貧血
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更年期障害
血液検査でうつ病以外の疾患を除外することが必要です。
心療内科の予約取れない|仕事がつらい人は相談窓口の利用も
誰かに話を聞いてほしくて受診まで待てない、仕事に行くのがつらい……という場合は、厚生労働省の「働く人の『こころの耳相談』」という相談窓口を利用してみてはいかがでしょうか。
一人で抱えている悩みも、誰かに聞いてもらうことで楽になることがあります。
誰でも利用でき、電話/SNS/メールと、自分に合った相談の形を選べます。
相談窓口案内|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
心療内科の予約取れない|初診もOK!オンライン診療という選択
心の病気も、オンライン診療が受けられることをご存じでしょうか?
病院の予約が取れなくても、オンライン診療なら診療枠が空いていることがあります。
完全予約制で自宅で受診できるため、通院時間や待ち時間が要らず、薬も郵送してもらえるなどのメリットがあります。
一度試してみてはいかがでしょう?
よくある質問
心療内科 初診料 どれくらい?
すべて保険適用の場合、初診料は2500円~5000円ほどです。
精神科の初診予約では何を話す?
予約の電話では、以下のことを伝えるようにしましょう。
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精神科を受診したいこと
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希望日時(複数の候補日を決めておく)
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名前
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連絡先
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相談したい内容(いつから、どのような症状があるか)
心療内科 いつ行くべき?
心療内科を受診する目安は以下のような場合です。
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心の不調:1日中気分が落ち込んでいる、何もやる気が起きない
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身体の不調:動悸、頭痛、めまい、息切れ、腹痛、下痢など
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睡眠の不調:夜眠れない、昼夜逆転、1日中眠気が続く
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食事の不調:食欲がない、おいしく感じない、食べ過ぎてしまう
このような症状が目安として2週間以上続くようであれば、受診を考えましょう。
心療内科の初診にはどれ位かかる?
患者さんの状態や、ストレス要因となることを細かく聞いていくため、30~40分ほど時間をかけて診療を行うことが多いようです。
心療内科の予約取れない!会社を休むための診断書は発行してもらえる?
会社を休職する時に必要な診断書。受診しないと診断書は発行してもらえません。
必ず医師の診察を受けましょう。
オンライン診療でも診断書の発行が可能です。事前に診断書発行希望の旨を伝えておきましょう。
心療内科の予約取れない!薬がなくなりそうな時は?
診察を受けずに薬だけもらうことはできません。
心の病気に使う薬は、急に飲むのをやめると、離脱症状(めまい・頭痛・イライラ感・ソワソワ感など)が現れることがあります。
薬がなくなる前に必ず受診するようにしましょう。
忙しくてなかなか受診できない、家から出るのがしんどいという人には、オンライン診療であれば薬を自宅まで届けてもらえるのでおすすめです。
心療内科の診察にはオンラインでできるファストドクターメンタルクリニックがおすすめ!
ファストドクターとは
ファストドクターは全国の医療機関から構成されている時間外救急の総合窓口です。
総勢2,000名の医師(常勤医・非常勤医)が24時間365日体制で連携、協力し活動しています。
2016年、「誰もが必要時に必要な医療にアクセスできる未来を作りたい」という思いのもと創業されました。
不急の救急搬送を減らし、在宅医や個々の病院当直医の負担を軽減させ、持続可能な医療体制を築くことが目標です。
ファストドクターメンタルクリニックとは
ファストドクターメンタルクリニックは心の不調に関する相談窓口の充実と、家から出られない方を適切に地域の医療機関につなぐことを目指しています。
オンラインで診察から処方、アフターフォローまで完了できるサービスを提供しています。
ファストドクターメンタルクリニック4つの特徴
①夜間・休日に対応した診療時間
平日は17時~23時、土日は9時~23時で対応しています。
そのため、平日、病院やクリニックが開いている時間に受診できない人に喜ばれています。
②オンライン完結で通院不要
診察・処方・薬の受け取りまですべて自宅で行えるので通院時間や待ち時間がありません。
③お薬は最短翌日に発送
症状に合った専門のお薬をご自宅に配送します。
④診察は医療保険対応
2022年4月より、オンライン診療が保険適用になりました。
ファストドクターのオンラインメンタルクリニックがおすすめの人
仕事・育児・介護などで受診の難しい人
診療時間は平日17時~23時。さらに、休日にも対応しています。
そのため、仕事や育児、介護などで平日の病院やクリニックが開いている時間に受診できない人におすすめです。
近くに専門医療機関がない人
心療内科医は医師全体の0.3%しかいません。患者さんの数に対して、医師の数が圧倒的に足りていない状況です。そのため、お近くに心の不調を診ることのできる専門医療機関がない方もいるでしょう。
オンライン診療であれば、住んでいる地域を問わず受診できるため、そのような方にもおすすめです。
疲れやすく、自宅から出るのが困難な人
心の病気と向き合っている方は、普段よりも疲れやすくなっているため、自宅から出ることが難しい人も多いのではないでしょうか?
通院不要で受診が完結するオンライン診療は、疲れやすく、自宅から出るのが困難な人にぴったりの受診方法です。
診療の流れ
ファストドクターメンタルクリニックの診療の具体的な流れを見ていきましょう。
①予約
「診察依頼をしてみる」をクリックして必要情報を入力してください。
仮予約メール到着後、30分以内にURLをクリックして予約完了です。
②事前問診
予約完了画面に問診ボタンが表示されるので、画面の表示にしたがって保険証やお薬手帳の画像をアップロードします。
③診察
診察時間の30分前にビデオ通話用URLをメールでお送りします。時間になりましたらURLをクリックして入室してください。
まずは診療前相談を行い、オンライン診療が可能かどうか医師が判断の上、オンライン診療を実施します。
診察前相談をしたうえで、オンライン診療を行わないと判断された場合、診療費用は請求いたしません。
④お会計
診察の翌日にお会計についてのメールをお送りしますので、クレジットカードでの決済をお願いします。
⑤薬の受け取り
お薬が処方された方は連携薬局からの郵送、もしくは最寄りの薬局での受け取りが選べます。
薬に頼りたくない人へ!ファストドクターのメディカルカウンセリング
「薬を飲むのには抵抗があるけど、話を聞いてもらいたい」「ストレスや不安との向き合い方を知りたい」という方へおすすめなのが、ファストドクターのメディカルカウンセリングです。
そのお悩み、ファストドクターのメディカルカウンセリングサービスでご相談ください
病院で話しづらいことや、もっと相談したいという方には「傾聴コース」。
解決したい悩みや困りごとに対する考え方・行動変容をしたい方には「認知行動療法コース」の2コースをご用意しているので、ご自身に必要なコースを選べます。
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現在精神科・心療内科に通われているかたも想定したプログラム
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公認心理師資格も持つ精神科専門医が監修した、認知行動療法プログラムを提供
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医療系有資格者によるカウンセリング
上記のような特徴をもつため、より専門的なカウンセリング、認知行動療法を受けられます。
「病院受診するほどでもないけど、心のモヤモヤを聞いてほしい」「ネガティブな考え方を変えたい」と思っている方は、一度申し込んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
心療内科を受診する人の数は年々増え続けていますが、受け皿となる専門医が少ないため、予約が取りづらい状況です。
心の病気はそのままにしておくとどんどん回復が遅れてしまい、学校や会社へ行けなくなってしまうことも。
本人はもちろんつらいでしょうし、家族や周りの人も心配することでしょう。
そんな時、通院不要で待ち時間のない新しい選択肢のひとつとして、オンライン診療を受けてみてはいかがでしょうか?
ファストドクターが提供するメンタルクリニックでは、オンラインで診察から処方まで完結します。
診療時間は平日の17時〜23時、土日は9時〜23時のため、平日の医療機関が開いている時間に受診できない人や、家から出て受診することが難しい人におすすめです。
また、ファストドクターでは、オンラインでメディカルカウンセリングサービスも提供しています。
メディカルカウンセリングでは、じっくり話を聞いたり、認知行動療法でものごとの捉え方を変えるトレーニングをしたりすることができます。
対面診察にくわえ、オンライン診療という選択肢をもつことで、自分の状況に合った診察方法が選択できるようになりました。
オンライン診療を利用し、ストレスなく治療を続けていきましょう。
参考文献
[3] 心療内科では初診のときに何を話すの?具体的な内容とは | 赤羽すずらんメンタルクリニック
[5] 精神疾患を有する総患者数の推移
[6] 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況