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脳梗塞について
脳梗塞の特徴・症状
脳梗塞の特徴
血管が詰まったり、小さくなったりすることによって、十分に脳にエネルギーと酸素が届かなくて障害が脳に起きるものを虚血性脳血管障害と言います。
脳梗塞と一過性脳虚血発作に、虚血性脳血管障害はさらに分類されます。
脳梗塞というのは、すでに障害が脳細胞に起きたもので、画像検査のMRIというもので脳神経細胞が死んだ梗塞巣をチェックすることができます。
脳梗塞の症状
- 上手く片側の体が動かない
麻痺が片側の腕、顔、脚に起きます。
麻痺が腕に起きた場合は、上に手のひらを向けて前に両腕を伸ばすことによって、症状が脳梗塞によるものかすぐにチェックすることができます。
力が麻痺している腕は入らないので、腕が下がって内側に手のひらが向いてきます。
麻痺が脚に起きた場合は、力が麻痺している側の脚は入らなく、体が片方に傾くため上手に歩くことができません。
麻痺が顔に起きた場合は、ほとんど本人は自覚症状はありませんが、家族などが見た場合は顔が普段と違っています。
- 話が思うようにできない
短い文章の「今日は天気がいいです」などを何回か発音してみると、語尾や途中の言葉が抜けたり、言いにくかったりします。
また、「失語症」という言葉が思うように出ない、言っていることが分からないなども起きることがあります。
例えば、時計を見て「これは何ですか?」と聞かれた際に、時計と言えない場合があります。
- 半分の視野が欠ける
左右いずれかの目のみでも、両目でも、同じ側の半分の視野が欠けます。
目の病気ではないかと思って、眼科で診てもらう場合もありますが、脳梗塞の兆候であるため注意しましょう。
脳梗塞の診断と検査
脳梗塞は、起きてから時間が経つほど、大きな梗塞になります。
脳が正常に作用するためには、十分に血液が流れている必要があります。
そのため、血液の流れをすぐに改善する必要があり、できる限り早く治療する必要があります。
脳神経外科や神経内科が診断しますが、対応が迅速に必要であるため、診断を救急科が行う場合も多くあります。
脳梗塞を診断する場合は、脳卒中が起きて、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血のいずに当てはまるかを判断する必要があります。
症状を問診するだけでなく、糖尿病や高血圧、高脂血症、飲酒、喫煙などがあるかを確認します。
一般的な神経学的診察、内科診断をして、血液検査、心電図、動脈血ガス分析、胸部X線検査の一般臨床検査を行います。
頭部のCTを撮って梗塞性か出血性かを見分けて、脳出血か脳梗塞、くも膜下出血、この他の疾患と最終的に診断されます。
脳梗塞の治療法
ここでは、脳梗塞の種類ごとの治療法についてご紹介しましょう。
一般的に、薬物治療をメインにしたリハビリテーションと内科的治療を併用します。
- 内科的治療の薬物治療
血栓溶解薬という血栓を溶かす薬、抗凝固剤という血液が固まるのを抑える薬、抗血小板剤という血小板の作用を抑える薬、脳浮腫軽減薬という脳のむくみや腫れを抑える薬などを使って、症状が悪くなるのを防止するものです。
処方は内服・注射で行われます。
- 手術
頸動脈内膜切除術という動脈硬化で厚い内壁をくり抜く手術、血管吻合術という詰まったり、小さくなったりしている血管を別の血管に接続するバイパス手術、ステント留置術という頸動脈の小さくなった箇所にステントと言われる金属製の網状の筒を留置する手術などがあります。
適切な治療法が脳梗塞の部位や種類によって選ばれます。
- リハビリテーション
言語障害・手足の麻痺などが起きた場合は、リハビリテーションを行って機能を回復させます。
リハビリテーションとしては、作業療法・理学療法・言語療法などがあり、できる限り早く始める方がいいと言われています。
脳梗塞の予防
脳梗塞は、病気として再発しやすいものの一つで、5%の年間再発率になっています。
つまり、脳梗塞は1年間で20人に1人が再発すると言われています。
しかし、脳梗塞は、ちょっとした日常生活における心がけによって再発が少なくなります。
ここでは、脳梗塞を予防する方法についてご紹介しましょう。
- 食事を見直す
脳梗塞を予防するためには、コレステロールが多い食べ物、ジャンクフード・インスタント食品、塩分が多い食べ物、清涼飲料水・糖分が多い菓子類を控えましょう。
- 正しく水分を補う
ドロドロの血管が詰まる血液を防止するためには、正しく水分を補うことが必要です。
水分を上手に補って、普段の健康管理に役立てましょう。
- 生活習慣を改善する
健康に良くない生活習慣を継続していれば、脳梗塞以外にもいろいろな病気の要因になりかねません。
減塩・禁煙・運動不足の解消など、生活習慣を改善しましょう。
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