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アレルギー性結膜炎について
アレルギー性結膜炎の特徴・要因・症状
アレルギー性結膜炎の特徴
アレルギー性結膜炎というのは、スギ花粉、ハウスダスト、ダニなどの異物に対して、過剰に結膜が免疫反応を起こすものです。
結膜とは、半透明の膜で、白目の表面とまぶたの裏側を覆っているものです。
目の表面を覆う結膜は、アレルギーが良く起きるところです。
アレルギー性結膜炎の要因
人の身体の仕組みとしては、異物が体の中に侵入するのを排除するものがあります。
この仕組みは免疫力と言われる作用ですが、過剰にこの免疫力が作用するとアレルギー反応が起きます。
基本的に、花粉などはそれほど異物として有害なものではありませんが、過剰に免疫力が作用するとアレルギー反応が起きます。
季節性アレルギー性結膜炎の主な要因としては、1月~5月のスギ花粉、3月~5月のヒノキ花粉、4月~10月のイネ科の植物の花粉などがあります。
通年性アレルギー性結膜炎の主な要因としては、ダニ、ハウスダスト、フケ、ペットの毛、コンタクトの汚れなどがあります。
アレルギー性結膜炎の症状
アレルギー性結膜炎の一つの症状としては、かゆみがあります。
アレルギー性結膜炎の要因になる物質は、涙が鼻に涙点から排出されるので、かゆくなるのは目頭のみの場合もあります。
目をこするとだんだんゴロゴロしてきて、まぶたが充血して腫れてきます。
結膜がゼリー状になってむくむので、目が閉じにくくなる場合もたまにあります。
症状の違いはアレルギー性結膜炎の要因によってありませんが、かゆみの要因が分からなく、目が重い、目がゴロゴロするという場合だけもあります。
コンタクトが要因の場合は、レンズがずれる、汚れるということが起きる場合もあります。
アレルギー性結膜炎の診断と検査
アレルギー性結膜炎を診断する際の検査としては、細隙灯顕微鏡検査、血液検査、アレルウォッチがあります。
- 細隙灯顕微鏡検査
細隙灯顕微鏡検査は、眼球を細隙灯顕微鏡で観察するもので、眼科の検査においては、視力検査、眼圧検査、眼底検査と一緒に大切で基本的なものです。
検査する際は、眼球の各部をスリットランプという細隙灯からの細い光で照らして、顕微鏡でこれを見ます。
結膜、角膜、涙点、前房、瞳孔、虹彩、硝子体、水晶体などを観察して、異常が眼球内にないか確認します。
- 血液検査
血液検査は、アレルギー性結膜炎の要因を採血して調査します。
データを数値として残すことができますが、数日結果が出るまでにかかります。
アレルギー性結膜炎の検査の場合は、ハウスダスト、ダニ、スギなどの植物、猫や犬などの動物、カビ、ゴキブリなどの要因の見極めができます。
- アレルウォッチ
アレルウォッチというのは、検査キットで涙の中のIgEを測るものです。
IgEは、アレルギー反応が起きると産生される免疫物質です。
下のまぶたに細い検査用の紙を1分程度ぶらさげて、約10分程度検査薬に浸すとIgEが涙の中に生産されているかが分かります。
アレルギー性結膜炎になっているかは分かりますが、アレルギー性結膜炎の要因は特定できません。
アレルギー性結膜炎の治療法
アレルギー性結膜炎を治療する方法は、基本的に薬物療法になります。
薬物療法の場合は、主として抗アレルギー点眼薬である「ヒスタミンH1受容体拮抗薬」や「メディエーター遊離抑制薬」が使用されます。
重い症状の場合は、免疫抑制点眼薬やステロイド点眼薬などが使用されることもあります。
また、アレルギー性結膜炎でも、花粉などのように症状が現れる時期が予想しやすい場合は、抗アレルギー点眼薬を花粉が飛散するようになる2週間程度前から投与して、ピークになる時期の症状を軽くする「初期療法」と言うようなものもあります。
医師の指示に従って、点眼薬を使用する期間や回数などは守りましょう。
症状が現れなくなった場合でも、きちんと指示された期間は継続しましょう。
アレルギー性結膜炎の予防
アレルギー性結膜炎を予防するためには、要因になる物質に可能な限り触れないことが大切です。
花粉が飛んでいるシーズンには、眼鏡はゴーグル型のものを使用する、マスクを花粉防止用に付ける、帽子を着用する、などの対策を行うようにしましょう。
外から帰った際は、髪の毛や衣服に付いている花粉を十分に落としましょう。
花粉を落とすために、手洗い、洗顔、うがいをしましょう。
花粉がよく飛ぶと思われる時は、できる限り外出を止める、外に洗濯物を干さないことも大切です。
通年性アレルギー性結膜炎であれば、掃除機を使用してダニやハウスダストをこまめに取り除く、ほこりが溜まっている箇所を濡れた雑巾を使用して拭くことも効果が期待できます。
ダニが繁殖するのを抑制するために、フローリングにじゅうたんや畳を変更する、こまめに寝具を干すことも効果が期待できると言われています。
またペットを部屋の中で飼うのは止める方がいいでしょう。
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